第2講座は一般動詞についてです。中学生で英語を習い始めたときには一般動詞を習うと、be動詞と混合して英語がめちゃくちゃになっていく人も多いですが、きっちり整理しましょう。まず大事なことは…
be動詞と一般動詞は同時に並ぶことはない
ということです。現在進行形や受動態では並んでいるように見えますが、形が変わり、形容詞のような働きをしているので、動詞ではなくなっています。なので、形を変えずには同時にならぶことはないということです。
<一般動詞>
簡単に言うとbe動詞以外の動詞です。少し細かく分けると…
自動詞…目的語をとる力がない。
他動詞…目的語をとる力がある。
と2種類に分かれます。目的語とは動詞の対象や内容を表す語句で日本語では「を」がつくことが多いです。例えば…
I study English very hard.
上記のEnglishがstudyの「何を」勉強するかの部分に該当します。目的語は動詞の直後に出てくるのが普通なので、英作文の力をつける上でも重要な部分です。自動詞と他動詞の違いとして、目的語をとる力があるかないかで分けられますが、これも簡単にいうと動詞の後ろに直接目的語にあたる名詞句をおけるかどうかです。これも例文で確認しましょう。
My brother went to America. 兄はアメリカに行きました。
My brother visited America. 兄はアメリカを訪れました。
日本語に差異はあれど、絵にかいてしまえば同じ状況ですが、goの過去形wentを使った文では前置詞 to がないと英文として×になります。一方、visitを使った文では前置詞 to を入れると×になってしまいます。同じような意味を表す動詞でも、動詞の後ろに直接名詞句を置けるかどうかは動詞ごとに違います。この目的語にあたる名詞句を動詞の直後に置くことができる動詞を他動詞と呼び、置けない動詞を自動詞と呼びます。自動詞では後ろに直接名詞句を置けないので、前置詞の力を借りて、名詞句を並べます。なぜ前置詞の力を必要とするかは、名詞句は出てこれる場所が限定されているからのなのですが、これは後々、文型というテーマで説明します。どの前置詞をつかうかは動詞によって異なり、例えば「見る」という意味の look は 前置詞 at の力を借りて英文を完成させます。
I looked at the window. 私はその窓を見た。
look なんかは前置詞を変えることで意味も変わってきます。例えば look for ~とすると「~を探す」になり look after ~にすると「~の面倒をみる」という意味になります。ややこしいですが、語学なので、覚えていかないといけないものでもあります。
自動詞での注意点としては(主にgoとcomeですが)前置詞の力を借りなくても、文を成立させることできます。
〇 I went there yesterday. / He came here yesterday
× I went to there yesterday. / He came to here yesterday.
これは前回にも少し説明しましたが、前置詞という品詞の性質によるものです。
前置詞とは…
名詞句の前に置く
ですから、前置詞の後ろは名詞句が来ないといけないことになります。there や here は副詞と呼ばれる品詞に属するものなので、前置詞の力は必要ありません。なので、前置詞の力を借りる必要はないのです。よく勘違いされているのが home 「家」という単語。日本語では名詞になるのでしょうが、英語の home は基本的に副詞なので要注意です。
※一般動詞を使った文の否定文・疑問文の作り方
一般動詞を使った文のルールです。be動詞のときとは違うので、分けて覚えてください。
否定文の作り方…一般動詞の前にdo not ( don't )を置き、動詞は原形にもどる。
疑問文の作り方…doを主語の前に置き、動詞は原形にもどる。
後半の動詞は原形にもどるという話は、主語が3人称・単数で現在形の文のときや、過去形の文のときの話です。主語が3人称・単数で現在の文のときには動詞の語尾には s ( es )を付けましたね。そして、過去形の文のときには動詞の語尾に ed をつけますね。これらのときには、肯定文のときに動詞の形が変わっているで、原形にもどるというルールが必要になります。もちろん、do not ではなく、主語が3人称・単数で現在の文ではdoes not ( doesn't )を、過去の文では did not (didn't )を使います。doがdoes,didに変わり、動詞が原形にもどるだけなので、基本は前半部分だけ覚えていれば、すぐに習得は可能なはずですが、中学生は苦労しますね。難しく考えすぎなだけだと思うのですが。
簡単な例文で練習しましょう。
例:You study English very hard. あなたは英語を熱心に勉強します。
否定文:You do not study Engllsh very hard. あなたはあまり熱心に英語を勉強しません。
( don't )
みなさんは熱心に復習してくださいねw。自分も改めて、英語を勉強しないといけないというか、してみようと思ってます。ルール通りで一般動詞のまえにdo not ( don't )を置いただけですね。
疑問文:Do you study English very hard? あなたは英語を熱心に勉強しますか?
こちらもルール通りに主語 you の前に do を置いただけです。この質問にはyesで答えれるようにしたいところですね。yes / no で答えてみましょう。yes / no で答えるときのルールも第一講座の記事に書きましたが、覚えていますかね。下に再掲しますが…
Yes, I do. / No, I do not. (don't)
となりますね。yes/noで答える文のときのルール、それは「聞かれたもので返す」です。今は do で聞かれたから do で返したというだけですね。ほかの文も練習して、第2講座終了です。疑問詞( who とか)を使ったものは第3講座にまわします。なので、第3講座は「疑問詞をつかった疑問文」です。
<練習問題>
次の英文を、否定文・疑問文に変え、疑問文にはyes / no で答えなさい。
① Mary helps her mother in the kitchen.
② Tom took a lot of pictures in the park.
③ You like English.
<答え>
① 否:Mary does not help her mother in the kitchen.
( doesn't )
疑:Does Mary help her mother in the kitchen?
Yes, she does. / No, she does not. ( doesn't )
② 否:Tom did not take a lot of pictures in the park.
( didn't )
疑:Did Tom take a lot of pictures in the park?
Yes, he did. / No, he did not. (didn't )
③ 否:You do not like English.
( don't )
疑:Do you like English?
Yes, I do. / No, I do not. ( don't)
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